こんにちは。
今回は私が絶賛ドハマり中のバンド、NELKEの最新EP「ambivalence」について、ディスクレビューを書いていきます。

「ambivalence」は2025年7月8日に配信リリースされ、全3曲が収録されています。
リリースから少し日が経っていますが、収録曲がどれもとても魅力的だと感じたEPだったのでディスクレビューを書くことにしました。
魅力が少しでも伝わるよう紹介できたらなと思います。
それでは、一曲ずつ紹介していきます。
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— NELKE info (@NLK_RRK) 2025年7月7日
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2025.07.08 Digital Release
new EP 「ambivalence」
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目次
1.punk town
まずEPの一曲目を飾るのは、再生直後からボーカルRIRIKOの力強い歌声による歌唱と、楽器隊の息の合った再三のキメで派手に幕を開ける「punk town」。
いきなり曲のクライマックスかと思うくらい圧倒的な音響で、聴き手は一気に楽曲の世界に引き込まれる。
ガラスが割れるような音、雨が降る音など、"punk town"と呼ばれる街の情景と思われるような音が次々に差し込まれ、転調もしながら曲が展開されていく。
NELKEのこれまでの楽曲になかった要素がふんだんに盛り込まれ、NELKEの新境地とも言える楽曲となっている。
ボーカルRIRIKOは歌詞について、「自分たちがこれまで"続けてきた"音楽を、"辞められなかった"音楽と捉え、それを仕事や趣味、人間関係に置き換え発展させていった」と語っていた。
その葛藤は、「本当だったら僕らこれじゃこんなつもりじゃ...なんで?ダメなのか誰か言えよ誰か誰か!」というフレーズと鬼気迫る歌唱に顕著に表れており、その訴えかける叫びには思わず心を持っていかれそうにもなる。
何かを続けることと同じくらい、辞めることも勇気や体力のいることである。
辞めるくらいなら、辞めない理由を探して居心地が良い”現状”にすがろうと
思い悩んだことは誰しも人生で一度はあるのではないだろうか。
そこから抜け出す人のことを、一方から見れば逃げているように見えるが、もう一方から見ると進んでいるようにも見える。
それは、「両面性」を意味する、EPのタイトルにもなっている「ambivalence」 ともリンクしてくる。
見方を変えれば、また別の解釈ができる。上記の意味から「ambivalence」というタイトルがつけられたのだろうか。それを考えるのもまた興味深い。
個人的な話になるが、最近NELKEを知った私は「Incarnation」を聴いてメロディの強さとその圧倒的な歌声に衝撃を受け、他の楽曲も聴いてみようと思い次に聴いたのがこの「punk town」だった。
しかし、「Incarnation」の優しく透き通った歌声と綺麗な音色のイメージとは対極の「punk town」は、聴き手に訴えかけ問う迫力と熱量をヒリヒリと感じるロックサウンドであり、それには本当に驚かされ、良い意味で期待を裏切られた。
「Incarnation」と「punk town」、一見同じバンドの曲とは思えない、でもどちらもできてしまうNELKEの振り幅の大きさに感心し、そこからますますNELKEの沼にハマっていった。
バンドの代表曲である「Incarnation」を聴いてNELKEを知った人にぜひ聴いて欲しい一曲である。
punk townとIncarnationって同じバンドが出してる曲とは思えないぐらい乖離してていいよね pic.twitter.com/wqeSrtJjm1
— Kei (@drum_kkkkkk) 2025年8月7日
(このKeiさんのポスト、うなずきすぎて首取れた。)
2.Rescue!!
曲名そのままに、「Rescue!!」と繰り返す掛け声が印象的な二曲目の「Rescue!!」。
「punk town」とは一転し明るくポップな曲調で、清涼飲料水のCMで流れているのを連想するくらい軽快で爽快感のある楽曲だ。
「punk town」と同じく、また新しいNELKEの一面が見られる楽曲である。
曲を聴くだけで、ライブで観客が腕を振り上げながら「Rescue!!」と叫ぶ光景と多幸感に溢れるフロアが目に浮かぶ。
NELKEの音楽に救われている人は間違いなく沢山いる。
でも、その人が救われるのはNELKEの音楽によってでなくてもいいのかもしれない。
それでも、
「きっと僕が居なくても、きっと大丈夫 だけど君が泣くなら違う気がするな!?」
という歌詞からも、泣いている誰かが居たら必ず手を差し伸べるという、温もりを感じる優しさに溢れている。
それはファンは勿論、初めてライブに来た人でも楽しめるよう、見に来た観客を大切にし誰も置いていかないNELKEの優しさが滲み出ている歌詞にも感じた。
本当にいつか、清涼飲料水のCMのタイアップ曲となってテレビから流れ、沢山の人を救う一曲となって欲しいと願っている。
3.忘れないよ
合唱曲を連想させる、切なさを帯びたピアノイントロから始まる「忘れないよ」は、同収録の2曲とはまた異なる色を見せる。
優しく語りかけるような歌で展開される歌詞中には、
「教室でずっと見てたグラウンド ノートの隅っこ 時間よ止まれ」
「あぁ、廊下を、校舎を、離れたって まだこうしていたくて」
など、青春を感じさせる情景が描かれており、力強いメロディと歌声によって聴き手の心に真っ直ぐに届けられる。
「忘れないよ」というタイトルはある時点から別れ離れることを連想させるが、そこに決別的な意味はなく、これまでの軌跡が「僕」を「僕」にしてくれたことへの感謝の気持ちも歌われている。
「どうか君でいて」「どうか僕でいて」と繰り返すフレーズには、これまで一緒に成長し合ってきた「君」と「僕」の門出で、新たな挑戦を讃え合う願いの意味も込められているのではないだろうか。
ボーカルRIRIKOは同曲のセルフライナーノーツにて、こう語っている。
「未来に挑戦するために、今を大切に思うために、振り返りたくなる過去があるって幸せだ」
今この瞬間は過去の体験・経験の積み重ねであり、未来に進むと今この瞬間も過去になっていく。
未来に向かうのはいつでも今の自分であるが、そのために過去を切り捨てるのではなく、今を含めた過去の自分を大切にすることが未来へ進む力にもなるのではないだろうか。
未来へ挑戦することは勇気や体力のいることであるし、くじけそうになることもあるかもしれない。そんな時は、これまで大切にしてきた自分を思い出し肯定することで自分を救うこともできる。
振り返りたくなる過去を・これまで歩んできた自分を大切にすることの重要性に気づかされる一曲である。
最後に
いかがだったでしょうか。
「ambivalence」 はこのようなバラエティに富んだ3曲が収録されており、とても魅力的なEPに仕上がっています。
「ROCKIN'ON JAPAN」の2025年9月号のインタビューにて、曲の振り幅の大きさを言及されたことに対してメンバーは、「今は色々なことをした方がテンションが上がるししっくりきていて、それを重視している」とも語っていました。
それは、バンドがまだ何にも染まっていない、今から何にでもなれる無限の可能性を秘めているということであり、今良い状態で曲を作ることができている証だとも受け取れます。
このEPを聴くとNELKEの新たな一面が見られたのと同時に、次はどんな表情を見せてくれるのだろう、とすでに次の新曲にワクワクする、NELKEの可能性に満ちたEPであると感じました。
RIRIKO氏から最強の新曲達が送られてきていまして、今後セトリ組むのめっちゃ大変になりそうだなと思いました(嬉しい悲鳴)
— Kei (@drum_kkkkkk) 2025年9月15日
Incarnationやバイバイアクターがセトリ入らなくなる未来があるのエグい、キラーチューン製造機
(またまたKeiさんのポスト引用。可能性しか感じなくてワクワク!)
NELKEについてはまだまだ語り足りないので、またどこかで記事書きたいと思います!
終わり