こんばんは。
今回は、先日ツアーファイナルを迎えた[Alexandros]のPROVOKE ツアーのファイナルである10月21日のZepp Osaka Bayside 公演に参加してきたので、ライブレポートを書いていきます。
本公演は今年の6月に開催される予定でしたが、ボーカルの川上洋平さんの喉の不調により延期となり振替公演となりました。
勿論楽しみにしていたので延期が発表されたときはへこみましたが、彼らならその分ライブで何倍も楽しませて返してくれるだろうという確信があったので、楽しみに待つことができました。
延期されたことによって本公演がツアーファイナルとなり、むしろ特別感が増してラッキーでした。
ライブの数日前に洋平さんが更新したSNSからも今回の公演に懸ける熱い思いを聞くことができ、ワクワクした気持ちのまま会場に足を運びました。
なんと、整理番号が10番台だったので、最前列でライブを見ることができました。
やったー!!

最前列でライブを見られるのなんて、それこそ学生時代にドロスのライブを見にライブハウスに行ったときぶりだなと思いふけっていると、あっという間に開演の時間に。
~以下ライブレポート~
BGMが切り替わり大音量になると[Alexandros]が敬愛するバンド、Oasisの「Don't Look Back In Anger」が会場に流れ観客はすでに大合唱。
その後、ツアータイトルにもなっている「PROVOKE」がSEとして流れると共に、前方のスクリーンにはメンバー紹介のように写真と名前が映し出され、いよいよライブの始まりを感じさせられると、舞台上にメンバーが登場。
いよいよ半年にもわたるツアーのファイナル公演がスタートする。
会場が大歓声に包まれる中、息つく間もなく最初に披露されたのはPROVOKEのアルバムにも収録されている「Boy Fearless」。
ボーカル川上洋平の捲し立てるような早口な歌唱から、サビでその熱が一気に爆発するかのように「BOY」と会場に掛け声が響き渡る。
シングルリリースされてからフェス等でも度々披露されてきた、今やライブでもお馴染みの楽曲であるだけに、演奏や掛け声からいきなり会場に熱気十分の一体感が生み出されており、すでにこのライブが最高なものになることを予感する。
「Boy Fearless」が終わると、「飛べますか!」と川上の煽りからそのまま「we are still kids & stray cats (:D)」へ。
(:D)とは、[Alexandros]の楽曲で原曲と異なりリアレンジされていることを表し、「ニコ」と読む。
「we are still kids & stray cats (:D)」もイントロから原曲と異なり違った印象を見せており、ライブで活きるようブラッシュアップされている。
間奏では、原曲で聴くよりもより身体が動きジャンプさせられたように感じた。
既存曲がどんどんアレンジされ、それをライブで聴けるのは常に新鮮さを感じさせてくれる、[Alexandros]のライブに足を運びたくなる理由の一つである。
「we are still kids & stray cats (:D)」で観客を散々飛ばせても、このバンドは「まだまだ勢いを止めねーぞ」、と言わんばかりに次に披露されたのはPROVOKEのアルバム屈指のロックアンセム「WITH ALL DUE RESPECT」。
冒頭から白井眞輝のゴリゴリのギターリフをはじめとする演奏と、またも川上の捲し立てる歌唱が我々をさらにライブへと没入させ、会場の熱気も早くも最高潮へ。
そのサウンドはまさに、アルバムやツアータイトルにもなっている「PROVOKE(=挑発する)」を彷彿とさせる、[Alexandros]の楽曲の真骨頂である。

続けて、またもアレンジ版の「Stimulator (:D)」「Kaiju」「MILK」「Kick&Spin」とロックナンバーを立て続けに披露すると、「Kick&Spin」のアウトロから繋げるようにバックにイントロのビートが流れ「踊れますか大阪!ゆるい曲でも踊ろうぜ!」と川上の煽りからそのまま「Coffee Float」へ。
「Kick&Spin」と「Coffee Float」は曲の雰囲気が全く異なる二曲であるが、あまりに自然に「Coffee Float」へと移る曲の繋ぎに感心した。
「Coffee Float」はイギリス・レスター出身の5人組のロックバンドであるhard lifeとコラボ制作された、全体的に浮遊感を感じるのが特徴的な楽曲だ。
同楽曲披露中には前方モニターに、ビデオ通話をしているかのような画面にhard lifeのボーカル、マレー・マトレーヴァーズ(Murray Matravers)が映し出され一緒に歌っているかのような演出がされていたのも粋であった。
そして、メロディが際立つ珠玉のバラード「EVERYBODY KNOWS」が披露されると、会場は温かい拍手に包まれた。
その後、ライブが始まって初の長めのMCへ。
川上が、自身の喉の不調により振替公演となってしまったことを謝罪すると共に、「今日来られなかった人の分まで楽しみましょう!」と盛り上げる。
また、先日行われたウマ娘のイベントに出演しライブを披露した時のことについても「ウマ娘のオタクの皆さんの声量がすごかった」と感想を語り、「負けてられないよなー?」と煽った上で次に披露されたのは、ライブでのロングバージョンのイントロに思わず心拍数が上がるのを搔き立てる「無心拍数」だ。
ウマ娘のイベントの話をした後に、アニメ「アオアシ」のオープニング主題歌にもなった「無心拍数」を披露するのもまた粋であるし、原作を全巻読破するほどアオアシファンである筆者のテンションが上がらないわけがない。
大好きなバンドが大好きなアニメの主題歌を作りライブで演奏しているのを見ることができる、極上の幸せである。
曲中の「アーオーエーオー」と叫ぶパートは観客も息ぴったりに叫ぶ合唱となり、フロアはより一体感に包まれた。
「無心拍数」に続けて披露されたのは、懐かしさを感じるイントロに沸かされる久々の披露となる「Wanna Get Out」だったのだが、 イントロで突如楽器隊からレッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Give It Away」を思わせるフレーズが鳴らされ、川上もそれに乗っかり即興でパフォーマンスするという、貴重な姿も見られた。
彼らが尊敬するバンドの曲を即興でやってしまう、まさに何でもありかと思わせるようなパフォーマンスも実に[Alexandros]らしい。

メンバーも観客も大暴れの「Wanna Get Out」が終わると、「todayyyyy」を披露。
伸びるような綺麗なメロディが歌声に乗り会場に響き渡る。
「この曲はみなさんの曲です!」
そう言い放ち披露されるのは、今やファンは全員歌えるのではないかというほどに[Alexandros]の代表曲の一つとなった「閃光」だ。
間奏では大合唱が生まれたが、ラスサビに入る直前に演奏がストップする。
川上が耳に手を当て、「もっと声枯らせよ!休むなよ大阪!」と煽ると、この日一番かと思うくらいの歓声がフロアに響き渡り、のぼせてしまうのではないかと思うほどの熱い盛り上がりを見せていた。
まさにアーティストとファンが共に作り上げる熱を帯びたライブ空間を体現しており、ライブでしか味わうことのできない高揚感や、枯れるくらい全力で声を出してぶつける気持ちを受け止めてくれるバンドが目の前にいること、それを受けてさらに熱量のこもった演奏を返してくれるバンド、そしてそれを今体験できていることの喜びがそこにはあった。
「閃光」で出し切った後は、またまたMCへ。
熱狂に包まれたフロアを見て、ベースの磯部寛之は「いやもう...言葉にならないです。」と、感動を語ると共に、「けど、いや、このためにバンドをやってるんだなって思いますね。」とバンドをやっている意味を改めて嚙み締める。
10月25日で40歳となるドラムのリアド偉武は、このツアーが30代ラストのツアーであると打ち明け、自身が[Alexandros]のサポートで初めてステージに立ったのも大阪であったと振り返った。
ギターの白井は演奏中付けていたサングラスがツアー中初めて曇ったと言い、改めてこの日の熱気の高さが感じられた。
また白井は、大阪ということで、前日にも披露したという阪神タイガースの球団歌である「六甲おろし」を特別に歌唱。
キーボードサポートのROSEによる伴奏付きという豪華編成で披露されたのだが、ROSEは巨人ファンだということが明かされ球団歌の「闘魂込めて」のイントロを弾いてみせ、会場は笑いに包まれた。
そんな和やかな雰囲気のまま、次に披露されたのは「Backseat」。
歌詞を「六甲おろしに揺られて」や「愛しい大阪よ」と言い換え歌ってくれるところに一層大阪への愛が感じられる。
続けて「FABLIC YOUTH」を歌い上げると、次に披露されたのはなんと、この日のオープニングにも流れていた彼らの敬愛するバンドOasisの人気曲、「Wonderwall」をカバーし演奏した。

後のMCで、ライブで他のアーティストのカバーをすることに対し、川上が「憧れで大好きなOasisが同じことをやっているから」だと明かした。
その理由をどこかのインタビューで読んだという川上によると、「自分たちのルーツはこれだ、ここから始まったんだと示すため」だという。
それに大きな影響を受け、自分たちのライブでも敬愛するバンドの曲をカバーし演奏することにしているというのだ。
しかし、昔メンバー4人が暮らしていた家に貼っていたOasisのポスターを剝がしてしまったエピソードも同時に語られた。
でも、「確かにOasisに憧れてバンドを始めたけど、憧れているだけじゃなくて超えなければならない。自分たちはOasisになりたいのではなく[Alexandros]として進んでいきたいからだ。」という意味であると宣言した。
これは、この[Alexandros]というバンドが言い続けているバンドの根底に根ざしている信念であり、代表曲の一つ「city」の曲中の「この歌も捨て 自らの言葉と身体で生きていけ」という歌詞にも表れている。
バンドの核となる信念を改めて言葉で伝えてくれて、ライブで直接聞くことができたのが本当に嬉しいし、筆者はどんな曲よりもこの信念に惹かれているからこそ、このバンドを長年応援してきた。
筆者は[Alexandros]というバンドがこの信念を持ち、「世界一のバンドになる」と言い続ける限り応援し続けるし、それは一生変わることはないだろうと信じている。
本当に世界一カッコいいバンドであるし、ファンであることを誇りに思う自慢のバンドである。
「ウチらがウチらであり続けるために[Alexandros]をやってるので。一番でいたいし、世界一になりたいから。その気持ちは絶対に忘れていません。だから安心してついてきてください。死ぬまで一緒に遊ぼうぜーーーー!」
その言葉を受けた時、一生ついていこうという気持ちと共に、自分の目からは汗ではない水が溢れ流れていた。
[Alexandros]を背負う川上洋平は、やっぱり我々のロックスターだと改めて思い知らされた。
「一緒に歴史をつくってくれますか!」
それを聞いた瞬間、次に演奏する曲が分かり高ぶる感情が抑えられない。
束の間、リアドの超速手数のドラミングが繰り出され心踊らされる。
そんな印象的なイントロから幕を開けるのは、今年頭にシングルリリースされアルバムPROVOKEにも収録されている「金字塔」だ。

サビの「はるか未来未来の奥の方まで続いていく 我々の歴史はいつもそう夢でできていく」という歌詞には、このバンドがこれからも夢を追い続けていくというメッセージが感じられ、先ほどのMCとも相まって思わず感極まってしまった。
「金字塔」は、今年の頭に福岡のフェスにてライブ初披露された楽曲である。
初披露だった当時は勿論観客のシンガロングは無かったが、時が経ちこのツアーで国内外での披露を経て、今ツアーファイナルで観客全員が歌いシンガロングが沸き起こっている。
初披露時からツアーを経て曲が育ったのを見られたようで感慨深いものを感じた。
続けて「金字塔」と同じくイントロのドラムビートが印象的な「Waitress,Waitress!」を披露し会場はさらに盛り上がりを見せると、その後もイントロのドラムビートが再度鳴らされたかと思えばキーボードの綺麗な音色が加わり、ギターとベースの旋律も奏でられると共にモニターには大きな満月が映し出され披露されるのは「ムーンソング」である。

勿論ここでも大合唱が起こり、その場に居てえも言われぬ安心感を感じさせられるくらい、会場の一体感は最高のものとなり、ライブはクライマックスへ。
もはやサビや間奏だけでなくAメロから大合唱が起こっているフロアへ「イントロから歌えよーーー!」と煽り満を持して披露されるのは「超える」だ。
その煽りに食らいつかんとするように、観客からの大合唱をイントロから受け曲が始まる。
モニターには[Alexandros]の過去のライブの映像がモノクロで映し出され、それらを背負う形でステージに立つ姿には「過去の自分たちを超える」という意味が込められているのだろう。
「世界一のバンドになる」と公言し常に上を目指す[Alexandros]らしいメッセージであるし、そんなメッセージが込められたこの曲がアニメ主題歌となってたくさんの人に愛されているのを嬉しく思う。
バンドの煽りや演奏に対してオーディエンスが各々の形で気持ちをぶつけ全力で楽しむ。イントロから歌い出す人もいれば自由に踊り出す人もいる。それに対しバンドはより一層の熱量を込めて我々に返してくれる。
双方の熱量が完全にハマり、高めあうことができたこの空間には強固な信頼関係が生まれており、どこか多幸感すらも感じさせる、そんな「超える」だったように思う。
これこそが、このバンドがこれまで掲げてきた理想のライブの形であり、それが体現され叶った一夜となったように感じた。
この日のライブの空気は一生忘れることがないだろう。

ラストの「JULIUS」では、クラップも有り観客は最高の盛り上がりを見せダイバーも続出。大盛況のままに本編が終了した。
アンコールを待っていると、すぐにメンバー全員が再登場。
すかさず演奏されたのは、久しぶりの披露となる「クソッタレな貴様らへ」であった。
2016年に発売されたアルバム「EXIST!」に収録されている同曲だが、最近では12月に開催する「VIP PARTY'25」の告知映像で流れているのを久々に聴いて、「VIP PARTY'25」で久々に見られるかもしれないとワクワクしていたのだが、思いがけずこの場で見られることとなり良い意味で期待を裏切られ嬉しくなる。
バンド自身のことを歌ったこの曲が、PROVOKEツアーのファイナルであるこの日に鳴らされ馬鹿騒ぎできること、アンコールでもこの日のライブの最高を更新し続けてくれることにこれ以上の幸せはあるのだろうかとさえ思えてくる。
そして、代表曲「ワタリドリ」でフィナーレを迎えるかと思えば、「まだまだこのバンドは止まるつもりはない」と言わんばかりに新曲「Ash」を披露すると会場は大歓声に包まれる。
「有名なあの曲やっちゃっていいですか!」
煽りを合図に披露されたのは、こちらも人気曲ながら久しぶりの披露となった「Famous Day」だ。
さすがはアンコールと言わんばかりの過去曲を織り交ぜたセットリストに、リリース当時応援していた頃のことも思い出し胸が熱くなる。
アンコールでの最終盤ということも予感されてか、この日一番の数のダイバーがなだれ込む盛り上がりとなった。
最後はメンバー全員での演奏が始まったかと思うと、聴き覚えのあるメロディが流れ披露されたのは「LAST MINUTE (:D)」だった。
ラスサビの1コーラスのみの披露であったが、バンドが伝えたいメッセージは
「あなたに出逢えたら心が騒ぐでしょう さよならその日までいつまでも遊びましょう」
という歌詞に全て凝縮されている。
アウトロのメンバー全員のセッションで奏でられた音は、「このツアーをまだ終わりたくない、もっと続けていたい」と言っているようだった。

この公演の、このツアーの最後をこの曲で締めくくったのは「またライブで一緒に遊ぼうぜ!」という[Alexandros]からの確かなメッセージであると受け取った。
こうしてツアーファイナル公演は大盛況のうちに幕を閉じ、[Alexandros]は半年間に渡るPROVOKEツアーを大成功に収めた。

◼️セットリスト
SE:PROVOKE
1.Boy Fearless
2.we are still kids & stray cats(:D)
3.WITH ALL DUE RESPECT
4.Stimulator(:D)
5.Kaiju
6.MILK
7.Kick&Spin
8.Coffee Float (feat.hard life)
9.EVERYBODY KNOWS
10.無心拍数
11.Wanna Get Out
12.todayyyyy
13.閃光
14.Backseat
15.FABRIC YOUTH
16.Wonderwall (Oasisカバー)
17.金字塔
18.Waitress,Waitress!
19.ムーンソング
20.超える
21.JULIUS
アンコール
22.クソッタレな貴様らへ
23.ワタリドリ
24.Ash
25.Famous Day
26.LAST MINUTE(:D)
ED1.アフタースクール
ED2.六甲おろし

振替公演としてのリベンジを見事に果たし、アルバム「PROVOKE」の ツアーを終えた[Alexandros]。
川上がMCでも言っていたが、今回の大阪公演は本来6月に開催する予定だった振替公演となったが、振替になったおかげでツアーファイナルとなったので、行くことができた人にとっては逆に良かったのではないだろうか。
振替公演かつツアーファイナルだったからこそ、バンドも観客も、今まで待って溜めていたいた分を出し切ろうと高まる気持ちと熱のようなものは確かにあったように思う。
既存の楽曲や演奏は勿論、特にライブの盛り上げ方や空気感においてまだまだ進化し続けているように感じた。
次に[Alexandros]がどんな景色を見せてくれるのかワクワクするが、まずは今年2年目となる主催フェス「THIS FES'25」の開催がもう来週末まで迫っている。
12月にはデビュー15周年記念ライブである「VIP PARTY'25」の開催も控えており、今年はまだまだ[Alexandros]のライブを見ることができそうで目が離せない。
PROVOKE ツアーを経て彼らがどんなライブを見せてくれるのか、楽しみに今後も[Alexandros]を応援していきたい。
終わり