こんばんは。
先日11月23日に、京都大学の学園祭である11月祭に行ってきました。
私は京大生ではないし京大が母校というわけでもないのですが、なぜ京大の学園祭に行ったのかといいますと...
おまつり広場特設ステージにて行われたSpecial Liveに私の大好きなバンド、NELKEが出演していたからです!

しかもこの日は私にとって念願の初NELKEライブでした!
NELKEを好きになってからもう早くライブが見たくて見たくて仕方なかったのですが、近場での直近のライブのチケットは全て完売しており来年まで見れないかな...と諦めていました。
そんな中、NELKEを呼んでくれてライブを見れる機会をつくってくれた11月祭の運営の皆様には感謝を伝えたいですし、関東から遠いかつハードスケジュールな中来てライブを届けてくれたNELKEにも本当にありがとうと言いたいです。
おかげで私にとって初のNELKEのライブはめちゃくちゃ楽しく、一生忘れられない最高の思い出になりました。
以下、ライブレポートを書きましたので読んでくださると幸いです。
京都大学 11月祭 Special Live
広場を眩しく照らしていた夕陽が落ち、辺りが薄暗くなってきた頃、
17:20に11月祭運営の学生の熱い煽りを受け始まるのは、この日の11月祭を締め括るNELKEのSpecial Liveだ。

SEが流れる中、メンバーが次々に登場。
最後に少し遅れてボーカルRIRIKOが登場し中央に立つと、
「忘れられない夜を届けにきました、NELKEです。どうぞよろしく!」
高らかに言い放ち披露される1曲目はNELKEの始まりの曲、「花図鑑」でライブスタート。
夕陽が沈みかけ薄暗くなっている景色は、冒頭の「夕闇」と歌われる歌詞にぴったりのロケーションと言える。
練り上げられたバンドサウンドとRIRIKOのエモーショナルな歌声が、肌寒い冬空の下に染み渡るように響き渡る。
早速観客からは手拍子が起こり、サビではNELKEの登場を歓迎するかのごとくたくさんの手が振り上げられ、大歓声に包まれる中ライブは幕を開けた。
「11月祭、今日の開催に至るまでにたくさんの方の"努力"があったでしょう。」
と、11月祭開催に向けてこれまで準備してきたであろう京大生へ向けてのメッセージを乗せて歌われるのはロックチューン「努力教信者」だ。
準備の中で努力を重ねてきた京大生へのリスペクトを込め披露されるこの曲には、この日の学園祭に向けて考えてきたというセットリストの特別感がより感じられる。
ギターの伊藤雅景がベースのタケダトシフミの方に駆け寄り、向かい合い仰け反りながら互いに弦を弾くパフォーマンスには思わずテンションが上がる。
2番で「さぁさお手を拝借!」とRIRIKOが叫ぶと観客は両手を高く上げ、「Clap Clap!!」とリズムに合わせクラップして見せた。
NELKE史上まだ2度目の学園祭ライブとは思えないほどに、観客のいる広場の一体感はすでに出来上がっていた。
序盤から観客の心に刺さるエモーショナルな2曲が続けて演奏され、開演前肌寒く感じていたのをいつの間にか忘れてしまうくらい熱いライブとなっている中、次に披露されるのはRIRIKOの声により真っ直ぐに届けられる歌詞とメロディが特徴的な「虹の色よ鮮やかであれ」である。
爽快感が感じられるサウンドと透き通るRIRIKOの歌声が広場中に伸びて広がり響き渡る光景は、今日が特別な夜になるということを確信させられる。
「きっと、もう何を叫んでも届かないしさ 正直『また会える』って期待も虚しい」
ラストサビ直前、RIRIKOのアカペラで歌われるこの歌詞には、本来の歌詞の思いとは異なるかと思うが、NELKEを知らない人が今この瞬間学園祭でライブを見てくれたとしても、別のライブに来てくれて『また会える』という保証はないしその呼びかけも届かないのではないか、と見ている観客に向けて訴えかけているようにも見えた。
このライブを見てNELKEを初めて知った人がどんな感想を持ったかはわからないが、少なくともこの日NELKEのライブを初めて見た筆者にはNELKEの音楽はちゃんと届いているし、これまで全国各地でたくさんNELKEの音楽を、ライブを届けてきたからこそ、11月祭のこのステージに集まったお客さんは広場一杯になっているのだとも思う。
それは次回の京都でのワンマンライブ、京都MUSE公演ソールドアウトという結果にも表れている。
「虹の色よ鮮やかであれ」が演奏された後に少しのMCを挟み、RIRIKOがマイクを片手に持ったまま次に披露されるのは、今年リリースされるとすっかりNELKEのライブ定番曲ともなっている「punk town」だ。
冒頭から楽器隊による再三のキメが炸裂し、改めてこのバンドの息ぴったりなチームワークを実感する。
そして、この楽曲の大きな見所はRIRIKOのハンドマイクによる歌唱パフォーマンスだろう。
普段持ちながら歌っているギターを置き、マイクを片手にステージを縦横無尽に駆け巡る。
ある時にはお立ち台の上に登り、またある時にはステージ前方ギリギリまで迫りしゃがみ込み、観客の近くまで目線を合わせながら歌い上げるその姿には目を奪われるほどカッコいい。
RIRIKOがそのようなハンドマイクでの歌唱ができるのは、演奏を支える楽器隊のおかげだ。
特にドラムKeiのパワフルかつ繊細な演奏技術のドラミングには安定感があり、NELKEの楽曲を一番下から支える土台としてこの上ない安心感を感じた。
彼なくしてNELKEの楽曲はないと思う、縁の下の力持ちである。
いじめ?
— Kei (@drum_kkkkkk) 2025年11月23日
Photo by @u_nami25 pic.twitter.com/UfJmA9Jcol
(この日のステージ裏の模様。Keiさん...)
「punk town」からハンドマイクをそのままに披露されるのはボーカルRIRIKOのソロ名義時代の楽曲である「好きな人消えて」である。
「好きな人のことを想うがあまり苦しいし嫌いにもなってしまう、こんなことなら好きにならなければよかった。」という重めな恋愛曲だが、NELKEのライブでは曲のテーマと曲調からは想像できないほどに観客を飛ばせるライブ曲へと変貌を遂げている。
サビ前ではKeiやキーボードのマツモトシオリがクラップを煽り、ラストサビでは、
「最後まで、飛べーーーーー!!」
RIRIKOの叫ぶ煽りに、ステージのメンバーと広場にいる観客全員が飛び跳ね大盛り上がり。ステージと広場全体を巻き込むジャンプの波が生まれ、最高の一体感に包まれた。
今年は学祭に出演という夢を叶えられました
— NELKE info (@NLK_RRK) 2025年11月23日
2025.11.23 @ 京都大学"11月祭"
ステージからの景色をお裾分け🕴️🪩
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・#NELKE - 好きな人消えて pic.twitter.com/99IZVI7KPe
続けて力強いKeiのドラムビートと、「ごめんみんなのこと休ませる気ないよ!ドラム、Kei!」とRIRIKOの呼びかけから他のメンバーの楽器の音が次々に重なりメンバー紹介がされた後、満を持して披露されるのはNELKEのライブ定番のキラーチューン、「バイバイアクター」だ。
イントロから観客が「おい!おい!」と掛け声に合わせて拳を振り上げ、会場の熱が一気に引き上げられる。
楽器隊の息の合ったグルーヴを感じるアップテンポな曲に、RIRIKOが感情を込め表情豊かに歌い上げる。
特に2番サビ直前のタケダトシフミのベーススラップが最高にカッコよく、この日もその瞬間前方に出て魅せると、会場を大きく沸かせた。
NELKEのメンバーは皆本当に楽しそうに演奏するな、と見ながら改めて感じていた。
観客が拳を振り上げ全身でこの曲を受け止めるという所も含め、終盤の畳みかけるアウトロまでの莫大な熱量がこもった演奏は、"NELKEの音楽を全身で浴びている"という感覚になり、曲が終わった直後には圧巻の演奏に思わず「最高...」と言葉が漏れてしまうほどだ。
曲が終わった後少し放心状態になるくらい、"NELKEの音楽を全身で浴びている"最高の時間だった。
そしてそんな贅沢な時間を味わっていたのもつかの間、ここで思いがけないサプライズが。
「新曲をやります!」
RIRIKOからその言葉が発せられるとステージへ一気に注目が集まり、筆者も新曲を全身で受け止めたい、という思いから凝視する目はさらに集中力を高め一層身が引き締まる。
「ステレオタイプヒロイック」!
曲名も宣言されると爆音でイントロが鳴らされ、NELKE初ライブであった筆者は聴いたことがない新しいNELKEの楽曲が目の前で広がっていた。
ゴリゴリのロックサウンドのNELKEの新たなキラーチューンであり、伊藤雅景が掻き鳴らすギターやRIRIKOの早口で捲し立てるような歌唱が特徴的であった。
途中、「オーオー」とコーラスが入る部分もあったように思うので、観客も歌うことで盛り上がること間違いなしである。
直感だが、この「ステレオタイプヒロイック」はこれからのNELKEのライブ定番曲かつ人気曲となるように思う。
それほどまでに最新のチームNELKEの演奏力と歌唱力に圧倒された、衝撃的な新曲披露だった。
正直歌詞はほとんど聞き取れなかったのだが、先日RIRIKOのSNSへの投稿により歌詞が公開されていたので、ぜひそちらをチェックして欲しい。
実はライブで披露している、新曲の歌詞
— RIRIKO(NELKE vo.) (@RIRIPERO) 2025年11月23日
・
・#NELKE - ステレオタイプヒロイック pic.twitter.com/ZAczIyAvJ6
刺激的な言葉も見受けられるが、サビで歌われる「悲しむな!前を向け バラバラな空見上げ」や「俯くな。前を見て生身の声を響かせて」の歌詞からは前向きな歌であることが読み取れる。
歌詞を全て読んだ上で、もう一度ライブで見てこの曲を受け取りたい。
その時を楽しみにしているし、これからNELKEがライブでの披露を重ねてこの曲がどのように育っていくのかにも注目したい。
衝撃的な新曲「ステレオタイプヒロイック」の披露が終わったかと思えば、まだまだNELKEの勢いは止まらない。
立て続けに披露されるのはNELKEの元祖キラーチューン、「カレンデュラ」だ。
さらにギアを上げ音量が大きくなったように感じる楽器隊の演奏に一気に引き込まれ、ハイスピードで進んでいく曲と本気の演奏について行かんとするように、観客もステージに向けて手を振り上げ応える。
間奏に突入するとその演奏はさらにヒートアップ。
連続するフラッシュのようにバチバチに照らされるステージで向き合うメンバーは躍動し、そこで鳴らされる音像はまるで渦のように生み出され、思わず目を奪われるオーディエンスは次々にその渦に巻き込まれていく。
それほどまでにこの曲がライブで生み出す音塊は見ている人を熱狂の渦に巻き込んでいく。「これぞライブ!!」と言いたくなるような、絶対に生の音楽でしか触れられない熱情が確かにここにはあった。
「カレンデュラ」。
この楽曲が持つパワーは計り知れない、他の楽曲とはまた一段違う魅力があると感じた。今後もライブでどのように披露されるのか、ライブの中でさらに進化していくのか、見るのが楽しみだ。
MCに入ると、RIRIKOは改めて今日の学園祭ライブに呼んでくれたことへの感謝の言葉を口にすると共に、今を生きる大学生に向けて、日々必死に頑張る生活を後押しするようなエールを送った。
それぞれ別々の活動を続け大人になってから出会い結成されたNELKEは、各々が下積みとも呼べる努力を積み重ねてきた過去があるからこそ、その言葉には確かな説得力がある。
そんなMCを経てライブの最後を彩るのは、自分らしくいることをテーマに歌った珠玉の一曲「ロリポップサイダー」だ。
冒頭では、この日の音出しでも歌われていたサビのフレーズ、
「やけに晴れ渡る空で 僕は泣いていた ロリポップキャンディーと炭酸水 何かになるその前に"僕"になれてるか? この甘さじゃもうダメなのか?」
すっかり暗くなり静寂に包まれる空気を包み込むような温かい声が広場に響き渡り、会場の全員がアカペラで歌われるその声に聴き入っていた。
この日を迎えるまでに京大生は11月祭に向け長い時間をかけて準備してきただろうし、その過程でたくさんの努力を重ねてきたこともあっただろう。
筆者を含む京大生でない人も、この11月祭のNELKEのライブを見るために、それぞれが何かしらの努力をして日々を生き抜いてきたことでこうして会うことができた。
それぞれ環境やしてきた努力は違えど、この日この時のために生き抜いてきたということは同じである。
各々の努力の日々の中で、時には「こんな自分には叶えられないんじゃないか?」「何のためにやってるんだろうか?」と自分を見失ってしまうこともあるかもしれない。
そんな時は、日々背伸びしている自分を労って、自分を、自分らしくいることを大切にしてあげて欲しい。
この日の「ロリポップサイダー」からはそんなメッセージを感じられた。
「よければ、一緒に歌ってくれませんか!」
ラストサビの最後にRIRIKOが呼びかけると、
「ラーラー ラーラー ラーラーララーラー」
と、観客から大合唱が沸き起こる。
その声は楽器の音が鳴らされていても直接耳に聞こえるほどだ。
「本当にありがとうございました。必ずまた会おうね!そのための約束の日です。
ありがとうございました!NELKEでした!」
RIRIKOが告げると、会場から大きな拍手が沸き起こり、大盛況の中NELKEのスペシャルライブは終演した。
走り続ける日々の中で、もしまた自分を見失いそうになった時、私たちにはこれからはこの曲が寄り添ってくれるだろう。
終わった後、見上げると晴れ渡る夜空が広がっていた。

演奏が終わりメンバーがステージを去るとすぐにアンコールの拍手が起こり、メンバー全員が再びステージに登場。
「のど飴舐めちゃったよ。(笑)」と予期せぬアンコールであったことを思わせる台詞から、RIRIKOはアンコールをしてくれたことへの感謝を告げると観客から大きな歓声があがった。
「歌上手い!」
観客からの叫びに対しRIRIKOは「おぉ、素直に褒められてる!」と喜びを口にすると、マツモトシオリが
「わかる。RIRIKO歌上手いよね~」
と返すことによって会場は笑いに包まれた。
改めてこの学園祭ライブができた喜びと、来てくれたお客さんへ向けての感謝の気持ちが伝えられ、
「また生きて!必ずお会いしましょう!」
と、次に会う約束を呼びかけ披露されるのは、NELKEを象徴する一曲である「Incarnation」だ。
メンバーは、広場一杯に観客が広がる景色を噛み締めるように歌い、演奏しているように見えた。
この日を迎えるまでにここにいた一人一人が努力し頑張ってきたからこそ、特別な日となったことは間違いない。
今ここでNELKEと出会い、かけがえのない時間を過ごすことができた。
しかし、ここからさらに頑張って生き抜いた先で再び出会えることができるならば、どれほど素敵なことだろうか。
その時にとって、今日はその約束の日となるだろう。
「まだ見ていない景色があるからね 頑張ってばかりだよね ごめんね だけど 君も 笑ってくれる? 勘違いでもいい 歌おう」
この曲を聴いていると、NELKEは私たちをまだ見ぬ景色へ連れて行ってくれる、NELKEとなら私たちはまだまだ知らない世界へ進んで行ける、そんな気がしてくるのだ。
未来への明るい希望も感じさせ、こうして1時間にもおよぶNELKEのスペシャルライブは幕を閉じた。
「今年から学園祭にも呼ばれるようになった」と話していたNELKEにとってこの学園祭ライブの景色はこれまでに見ていなかった景色の一つであっただろうし、この日初めてNELKEと出会うことができた人もたくさんいるだろう。
ここで初めてNELKEと出会った人にとって、この学園祭ライブが出会いのきっかけであり、次にまたNELKEと会う約束の日となるのであれば嬉しく思う。
■セットリスト
1.花図鑑
2.努力教信者
3.虹の色よ鮮やかであれ
4.punk town
5.好きな人消えて
6.バイバイアクター
7.ステレオタイプヒロイック
8.カレンデュラ
9.ロリポップサイダー
En.Incarnation

今回筆者にとって念願の初のNELKEのライブ参加となったが、何事にも代え難い最高の思い出となった。
画面でしか見たことがなかった大好きなメンバーが目の前にいて、いつもイヤホンで聴いていた大好きな音楽が目の前で鳴らされ、全身で浴びることができた。
生の大迫力の演奏は自分の想像を超え、心を震わされた。
11月の寒空の下、初めてNELKEの生の音楽を間近で触れることができたこの日のことは一生忘れないだろう。
次に筆者がNELKEのワンマン公演を見るのはDiaryツアーの追加公演ファイナル、
奇しくも今回のライブと同じ都道府県、京都で行われる京都MUSE公演である。
追加公演のファイナルということで、1月のZepp DiverCity公演等を経て全国ツアーを回って仕上がったNELKEのライブが見られるのが益々楽しみであるし、今後もNELKEの活動を心から応援していきたいと思う、そう強く思った一夜だった。
終わり
過去のNELKE記事はこちら↓
①NELKEとの出会いから好きになるまで
②最新EP「ambivalence」ディスクレビュー
また書きます。